アメリカ駐在中のわーまま雑記

いろんな経験談です。きっと

012_アメリカで家のエアコン故障が起きて結構損した話

アメリカにお住まいの皆様は結構馴染みぶかいとおもいますが

アメリカはセントラルヒーティング・セントラルクーラーというシステムが採用されている家が多いです。

 

日本では部屋それぞれにエアコンを設置したり、扇風機・ヒーターを設置したりして温度を調整したりすると思いますが

アメリカは一つの熱源装置&冷却装置(いわゆる室外機みたいな装置)ですべての部屋を同時に暖かくしたり涼しくしたりしています。

この装置は、私の家の周りでは日本同様外に置かれていますが、家によっては屋上や隠し部屋みたいなメンテナンス室があってそこに各種装置が置かれているケースがあるそうです。

 

私のおうちの場合、家の裏庭にどでかい室外機があり、1階・2階それぞれに冷暖房操作パネルがあり、それぞれのフロアに対して設定温度を決めると、つねにその温度が保てるようになっています。

部屋ごとにやる必要もないため私たちおおざっぱ夫婦にとっては最高の環境です。

(この部屋の暖房つけっぱなし、とかそういう細かいことで揉めるリスクも無し!)

 

 

 

アメリカに来て初めての夏、通年よりも1カ月近く早く日中の最高気温が30度を超える日がやってきました。

そんな暑い日を迎え、「そろそろクーラー使うか」とそれまでヒーターもしくは送風(換気)しか使っていなかったのでクーラーを使い始めたものの一行に部屋が冷えませんでした。

最初は正直「こんなもんじゃない?」と話していましたが

日に日に上がっていく最高気温に

日に日に耐えられなくなってきました。

 

冷暖房の操作パネルは明らかに冷やす我々の意図を理解している。なのに冷たい風がダクトから全く出てこない。

いろんなネット情報で、エアコンに切り替えてONにするとコンプレッサーがリレー音を出すはず、とかコンプレッサーのこの部分が冷えるはず、とか聞いて全部確認しました。コンプレッサーはうんともすんとも言ってませんでした。

 

これは故障だ。

でもなぜ故障しているのか全く分からない。

 

とりあえず家主に連絡したら「業者がそちらに伺います。3日後です」

3日の間、30度越えの我が家、家の中は最高にムシムシしています。

夜ですら寝て居られません。猫は、一番涼しいトイレの床にこもっていました。

 

Walmartで30ドル~50ドルで手に入る、ウィンドウファンという窓枠に取り付けて風を取り入れるだけのファンを買ってみたものの外の風が暑いので永遠に暑い。。。

 

ただまぁギリギリ生きていける暑さでした。

ギリギリです。

 

天気予報が「来週から二週間35度を超えます」なんて平気でいってます。二週間ってなんだよ、予報期間長すぎだろ。ばかやろう。

 

それでも、業者が来て、その日もしかしたらすぐ直るかも。

遅くても来週の頭には直る。であれば、問題ない。

そんなことを自分たちを言い聞かせるように過ごしていましたが

 

業者が来た当日、「大家に修理費の見積もりだしとくね」と言われて帰っていきました。

修理が来る日の連絡をワクワク待っていたものの、その日は連絡なし。

翌日大家から「あまりに高いので内訳を聞いてます。待ってください」との連絡

もう待てない。せめてゴールを教えてくれ。お願いだから。

 

いよいよ35度の日々がせまっていました。もう夜も寝れなくなってきました。

夫は「エアコンなしで部屋を涼しくする方法」に死ぬほど詳しくなっていました。

にもかかわらず夜も30度を切らなくなり、いよいよ外気が永遠に暑い時期がきました。

 

ここで私は大きな決断をします。

 

Portable Air Conditionerを買おう。

近所の、Home Depotに行き、かなりの広さを冷やせるPortable A/Cを購入。

たしか660ドルとかでした。

そして、その風を全力で広げるためにDysonのファンも購入。

 

合計ちょうど1,000ドルくらいかけて部屋を冷やす機械を購入しました。

効果は抜群です。最高です。でも1フロアしか冷やせません。

とりあえず2階(寝室など)は最高です。

1階は地獄です。

それでも大丈夫だろう、そろそろ修理日程の連絡が来るだろう。

 

 

 

そんなとき、大家から連絡がありました。

「業者が音信普通だから、違う業者を手配した。来週行くと思うよ。それまでなんとかできますか?」

 

半ギレです。

でも個人的に色々キレにくい事情があり、抑えました。

 

とりあえず待ちました。というか待つしかないです。

この時すでに、故障を確信し、大家に連絡してから2週間が経過していました。

 

そんな時、アメリカの同僚が「昨年同じことが起きて、ウィンドウにつけるエアコン持ってるから貸すよ!」と言ってくれました。

最初は私たちが買ったウィンドウファンとおなじだろうと思ったのですが「ファンじゃないよ、エアコンだからちゃんと冷えるよ」とのこと。

 

半信半疑でしたが、夫と協力して取り付けたところたしかに冷えました。

日本にはあまりなじみがあるタイプではないと思いますが

窓枠に取り付けれるエアコンです。

 

どうしても容量の関係で、そのエアコンの近くしか冷えませんでしたが、1階を少し冷える環境にできたことは最高でした。

 

テンポラリーに2つのエアコンを設置することで

なんとか生活は成り立ちましたがやはり昼間は暑かったです。

 

 

それから三日後、次の業者がお越しになりました。

また「大家に見積もり送っておくね」と言って帰っていきました。

何故か業者が間違えて私に見積もりを送ってきました。

 

コンプレッサ故障 → 修理費2500ドル

 

 

 

 

たっけぇーーーー!!!

 

こりゃ即断できんわ。

 

日本のエアコンと違って家全体を冷やしたり温めたりする大事&大きな装置なので当たり前ですが高いです。

ただ、ここで驚くことに大家が「前回の業者の半額以下だった。。Goを出したから修理日程は部品が届きしだい連絡があります」との連絡をくれました。

 

そう、前回の業者は6000ドルを要求してきたらしく

今回は2500ドルと大きすぎる差があったのです。

 

逆にちょっと心配になりはじめます。

本当にこれは修理になるのか?

もしかして一回じゃ終わらなかったりするのでは、、

 

そこからさらに1週間ちょっと待ちました。

きっと室外機の中の一つの部品を交換するのだろうと思っていたら

大きなトラックに室外機丸1個載せて業者はやってきました。

 

室外機を丸々交換して、すぐに「オッケーもう大丈夫、バーイ」と帰っていきました。

確認したのか心配でしたがすぐに部屋が冷えていき、私たちの汗だくの夏は終わりを迎えました。

 

 

トータル3週間半かかりました。

この期間が昨年で一番最高気温の高い時期でした。

そしてこの生活を乗り越えるために約1,200ドルを使いました。。

 

・ウィンドウファン20~50ドル×3=100ドル

・ポータブルクーラー+Dysonファン=1000ドル

・ウィンドウエアコンを貸してくれた人へのお礼=100ドル分のお菓子

 

 

その後ポータブルクーラー・ウィンドウファンなどは

FacebookのMarket Placeで販売し、700ドルに返金できましたが500ドルのマイナスでした。

 

この経験での学びは、エアコン故障は結構お金と時間がかかる、ということではありません。

 

 

 

大家さんは文句が言える関係性の人にすべきです。

 

個人家主との直接的やりとりはやめましょう。。

本来であれば、ホテル暮らしを要求してもおかしくなかったのでは?と思える日々でした。やろうと思えば賃貸保険で出来ていたかもしれませんが、大家に強く言えない関係だったので我慢せざるを得ませんでした。

 

こういうことは良く起きます。

エアコン故障もよく聞きます。上記の通り高額ですし結構時間もかかります。

こういったことが起きることを前提に、物件選定の際大家さんは仲介業者となるのか個人となるのか聞いた方がいいです。

 

 

実はこの後も色々起きるのですが、その都度

この大家じゃなければもっとよかった・・と思える瞬間がやってきます。

皆様にはぜひ、エアコン故障云々よりも大家さんの選定に気をつけてほしいです。(タイトル変更しろって話ですね)